珈琲屋チャペックの本棚
本棚2



「チャペックの本棚 ヨゼフ・チャペックの装丁デザイン」

2002年から2003年にかけて神奈川県立近代美術館、 和歌山県立近代美術館そして東京の印刷博物館において 「チャペック兄弟とチェコ・アバンギャルド」という展覧会が催されました。 そこではヨゼフ・チャペックの装丁美術を中心にカレル・チャペックの写真作品、そしてカレル・タイゲなどのチェコ・アバンギャルド運動に関わった人たちの仕事が紹介されました。残念ながら私は見逃したのですが、展覧会を見たお客様に目録を送っていただき雰囲気だけは味わうことが出来ました。 さて今回このコーナーで紹介する「チャペックの本棚 ヨゼフ・チャペックの装丁デザイン」は、前述の展覧会からヨゼフの部分だけを取り出したというような本です。2003年3月にピエ・ブックスから発行されたこの本は、日本におけるチャペック兄弟研究の第一人者の故・千野栄一先生のコレクションに基づいています。 千野先生の古本蒐集にまつわる話やヨゼフの仕事ぶりを紹介している興味深いエッセイも寄せられています。 とにかく本屋で見かけたらぜひページを繰ってみて下さい。 難しいことはさて置き、眺めているだけで楽しくなります。 チャペックもチェコもアバンギャルドも何も知らずにこの本を買った人も多いのでは。



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