珈琲屋チャペックのレコード棚
レコード棚1

2004年のヘヴィーローテンション盤アルゾの「アルゾ」と「テイキン・ソー・ロング」を紹介します。


「Alzo」

「アルゾ」は1972年にリリースされたアルゾ・フロンテのソロ・デヴューアルバム12弦ギターの響きが心地よく、アルゾのファルセットを効かしたみずみずしい歌声がいつまでも心に残る。どの曲も素晴らしくアルバム全体が正にアルゾの世界。

「TAKIN' SO LONG」

「テイキン・ソー・ロング」は1973年に「アルゾ」と同じスタッフで録音されながらレコード会社の閉鎖により発表されなかった幻のセカンドアルバム。ジャズ、ソウル、ブラジル音楽に影響を受けた曲作りは前作と同じ。ここでもファルセットを交えた美しいメロディーとハーモニーが聴ける。


さて、この2枚が日本でリリースされたのはビリーヴ・イン・マジックの長門芳郎さんの企画によるもの。長門さんは学生時代に私も何度か足を運んだことのある青山にあったパイド・パイパー・ハウスというレコード屋のオーナーだったとのこと。そして長年自分の愛聴盤だったアルゾのアルバムをCD化することが夢だったそうです。
その夢を実現させアルゾと劇的な出会いと別れを経験した経緯が2枚のアルバムのライナーノートに書かれています。
音楽を愛する人たちの心温まるそして哀しい物語。
ぜひ2枚揃えて購入されることをおすすめします。


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