珈琲屋チャペックのレコード棚
レコード棚2

自身の敬愛するミュージシャンの歌をカヴァーしたアルバムを三枚紹介します。


Nanci Griffith OTHER VOICES, OTHER ROOMS 1993年作

テキサス出身のナンシー・グリフィスが歌に夢中になったのは1960年代のフォークソングを聴いたことがきっかけだったという。そんな彼女が「歌は生き続けるために新しい声によって歌い継がれていく必要がある」というエミー・ルー・ハリスの言葉に触発されこのアルバムを作った。ナンシーの透明感ある声によって丁寧に歌われることによって確かに新しい息吹を伴い切々と胸に迫ってくる名曲たち。94年グラミー賞「最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム部門」受賞作。
なお、このアルバムに興味を持たれた方は、長田 弘著「アメリカの心の歌」(岩波新書)の一読をお勧めいたします。


Eddi Reader SINGS THE SONGS OF ROBERT BURNS 2003年作

元フェアーグランド・アトラクションのという言葉も必要なくなったエディー・リーダーの新作は、18世紀スコットランドに生きたロバート・バーンズの作品集。「蛍の光」の原曲もバーンズの歌で、このアルバムの「AULD LANG SYNE」に当たるそうです。それほどトラッドの要素を強めず、あくまでもエディー流に仕上げられているのでポピュラーファンにも十分聞きやすく、郷愁誘う歌に引き込まれます。


K..D. Lang HYMNS OF THE 49th PARALLEL 2004年作

K.D.ラングの母国、カナダのソングライター達の曲を丁寧にカヴァーした作品集。60年代から現在に至るまでの曲をさながらトラッドソングのように歌い上げる。二ール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」「ヘルプレス」、ジョニ・ミッチェルの「ア・ケイス・オブ・ユー」「ジェリコ」、レナード・コーエンの「ハレルヤ」「バード・オン・ア・ワイヤー」、ブルース・コバーンの「ワン・デイ・アイ・ウォーク」等。この選曲だけで聞いてみたくなる人も多いはず。



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